現調、物流、輸送効率について

現調品・日供品とは

現調品

現地調達部品のこと。海外のローカルメーカーで生産し、海外工場でそのまま使用する材料、部品など。

日供品

日本供給部品のこと。
現地調達とは逆に、日本から輸入し、海外工場で使用する材料、部品など。もちろん単価がそもそも高く、輸送費用と関税がかかるため、コストとしては高くなる。海外工場としては現調品比率をいかに高めるかが鍵。

ノックダウン(Knock Down : KD)

部品だけ海外に送って、現地の工場で組み立てる事を言う。日本から購入して海外工場で組み立てる場合は「日供ノックダウン」という表現になる。
ちなみに語源は家具業界である。カラーボックスを例に取ると、中国生産だとしても、中国で組み立ててから輸入してたら輸送効率がめちゃくちゃ悪い(空気を運ぶようなものですよね) なので、組立前の状態で輸入して、家具を使用する現地で組み立てる、というやり方を取るわけです。

CKD(完全ノックダウン生産)、SKD(セミノックダウン)、CBU(完成車輸入)など、現地でどこまで組み立てるかで区分されます。

自動車業界で言うと、たとえば日本車をタイ市場で車を販売したいとして、おおむね以下のスキームが多いです。
CBU:日本の工場で完成車までつくり、完成車としてタイへ輸出(完成車輸出)
SKD:日本の工場でエンジンをつくり、タイへ輸出。車体部品をタイで組立て完成車にする。
CKD:日本の各サプライヤで作った部品を単体のままタイに送り、タイの完成車工場で組み立てる
現調:タイの各サプライヤで作った部品、タイの完成車工場で組み立てる

・・・マトリクスにしたほうがわかりやすいか 部品生産/エンジン生産/完成組立/販売

以上、ノックダウンは自動車業界では常識とも言える知識ですので、理解しておきましょう。

インコタームズ

Incoterms:貿易条件。FOB DDP CIF Ex-workなど。

宅急便でも、着払い、発払い等ありますよね。

海外輸送の場合だと、送料をどちらが払うかだけでなく「運送料」「保険料」「通関費用」「関税」など、海上/陸上輸送責任区分など、より色々と分ける必要が出てきます。

そこで、インコタームズは全部で11種類あります。

全部覚える必要はありません。代表的なものだけ覚えて、あとは必要となった際に詳しい人に聞けばよいでしょう。

海上輸送
フォワーダー:海外から部品を購入するor製品を出荷するとなると、基本船便でコンテナを利用して輸送することになるが、それらコンテナの手配、関税、輸送費などの取りまとめをしてくれる頼りになる方々。

品証他、間接部門でも、上記程度の知識は持っておくと物流担当者とはなしがしやすくなります。