オートファジー(16時間断食)のすすめ

オートファジーとは…古いタンパク質を新しいタンパク質へと自己再生する仕組みです。
簡単にいうと、細胞が自ら若返る機能と言ってしまっても良いかもしれません。

2016年大隅良典(当時東京工業大学特任教授)は、オートファジーの仕組みを解明した功績からノーベル生理学・医学賞を受賞しました。

日本では書籍「空腹」こそ最強のクスリで一気に有名になった感があります。

中田敦彦さんのYoutube大学でも、詳しく解説されています。すごくわかりやすいので聞き流しにぜひ。

私のオートファジー活用法

「12時に昼食を取り、20時までに夕食を終え、その後翌日の昼まで何も食べない」

以上です。

オートファジーを活性化させるためのポイントとして、食事の間隔を一定以上開ける必要があります。

よく書籍等で知られているのは、時間制限食事法(プチ断食)として紹介される方法で、具体的には「16時間は何も食べない。残りの8時間のうちに食事を収める」ことが推奨されています。(間欠的ファスティング

ちなみに食べない16時間に睡眠時間も含んで良いため、8時間寝ている人は起きている8時間食べない時間を確保すればOKです。ちなみにカロリーのない飲み物はいくらでも飲んでオッケーです。
あと、どうしても我慢できないときは「素焼きの無塩ナッツ」なら食べても大丈夫。

私のオートファジー活用法も条件に合致しており、また朝食を抜きさえすれば、普通に昼飯と夕飯を食べることができるため、個人的には無理なく継続できています。

オートファジーのメリット

集中力が増す

空腹により脳が冴え渡ります。空腹時は、脳は本能的にパフォーマンスを向上させ、集中力が極めて高まります。

逆に満腹時、脳は生命が危機的状況に無いと判断し、生物的には活動する必要もないわけで、無意識に機能を落としています。また、眠くもなります。

人類の脳の仕組みは数百年程度では変わりませんが、近年の人類の生活は急激に変化しすぎました。

そのため脳の働きは狩猟時代の生物的本能ベースから変わっておらず、近代的な生活に追いつけていないのです。

空腹時の集中力を最大限活用し、質の高いアウトプットをしましょう。

太らない(むしろ痩せすぎて困る)

私はビールが好きで、毎日大瓶1本程度飲んでいるのですが、まったく太りません。駐在中、61kg±1をキープしています。(体重は毎朝出社直後に測っています)

昼と夜は普通に食べています。やってみるとわかりますが、3食分と同じ量を2食で食べることは無理です。必然的にカロリーは低く抑えられます。(間食もほとんどしません)
逆に、油断すると60kgを切ってしまうため、定期的にラーメン大盛りやサムギョプサルで体重を増やすようにしてるくらいです。

そもそも現代人は食べ過ぎです。脳は生物的本能で食べられるときに食べられるだけ食べてエネルギーを蓄えようとしますが、現代で「食べ物が手に入らない」なんて状況に陥ることはほとんど無いはずです。

もちろん必要な栄養分は取らなければいけませんが、この飽食の時代にが最低摂取量を下回ることはまず無いでしょう。まずは食べすぎないことにだけ気をつけていれば大丈夫です。老化の原因は食べすぎにあります。

内蔵が健康になる

オートファジーにより体内に消化途中の物が残っていない状態は、内臓にとってはつかの間の休息です。

1日3食、絶え間なく食品を入れ続ける行為は、人間でいうと休憩も取らせず24時間働かせ続ける行為に近いです。完全にパワハラですよね。でも、自分の内蔵に対しては毎日パワハラしてしまっているわけです。

胃腸の健康に関しては、以下の記事も役立つと思います。

https://qcdkaizen.com/health/

注意点

何事も急激に始めることはおすすめしません。まずは週1~2で朝食を抜いてみて、ご自身の体調の変化を観察してみてください。また、個人によって合う合わないがあると思いますので、無理はしないようにしてください。効果が実感できたら、徐々に日数を増やしていけばよいのではないかと思います。

興味が湧いた方には以下の書籍もおすすめします。